◆プログラミング教育の問題点◆
文部科学省による「学習指導要領」の改定に伴い、学校でプログラミング教育が必修化および拡充されることとなりました。小学校から高等学校までプログラミング教育必修化および拡充の対象となっています。
小学校:2020年度(プログラミング教育が必修化)
中学校:2021年度(技術・家庭科のプログラミングに関する内容が倍増)
高等学校:2022年度(科目「情報Ⅰ」が必修化)
プログラミング的思考や情報を活用する能力を育成することなどが、プログラミング教育のポイントとして挙げられています。2024年度からは、大学入学共通テストでもプログラミングを含む「情報」科目が導入される予定となっています。
▼従来の科目の学習時間が減る。
学習に従来かけられていた時間が損なわれ、授業がうまく進まないのではないかという懸念があります。集中力が欠如する。プログラミング教育には、PCやタブレット、スマホなどのデバイスが導入されます。子どもが「PCやタブレットがただ使いたい、使うと面白い」という楽しさに気を取られてしまい、授業に集中できず遊び始めてしまう可能性があります。
▼ネット・SNSいじめが増える。
PC・タブレットなどを貸与することは、子どもにインターネットに接続できる環境を与えてしまうということです。従来の教室内で起こるいじめだけでなく、ネットやSNSを介したいじめに発展する危険性が出てきてしまうというリスクも懸念されます。
▼手書きする機会が減る。
鉛筆やシャープペン、ペンなどを使って手書きでノートを取ったりする機会が減ってしまいます。手書きには理解が高まったり、記憶に定着しやすいという大きなメリットがあります。PC・タブレットの導入で手書きする機会は確実に減ってしまいますので、学習効率が低下してしまうかもしれません。未だに、パソコンを自在に使えない大人が多いなか、全ての人がC言語を身につけてプログラミングできないといけないのかな思います。
小学生・中学生がプログラミング塾でやってるのは、Scratchというお遊び。『スーパーコンピューター富岳』が1秒間に処理することを、一人の人間がやれば1億年かかると言われます。また、DeNA(ディー・エヌ・エー)に入社する四分の一は東大生。
そんなニュースを見ながら、ふぅ~ん?!「わたしたち凡人はどうしたらいいの?」と感心したりしている塾長でした。
徳島市・個別指導塾サクシード(小学生・中学生・高校生の学習塾・理数塾 塾長)
◆やってはいけない勉強法◆
お受験の特殊算を覚えるのは4、5年の後半からでも間に合いますが、思考力や集中力は、時間に余裕のある低学年でしかじっくり鍛えられない。勇み足は禁物です。
★「テスト対策」★
小学校などで行われるテスト。親子一丸となって高得点を取り、子供の自己肯定感を高めたい。そんな親心がアダとなることもあります。学校や塾でテストの範囲や時期がわかっていると、その前に出そうな問題を教えてサポートする親御さんがいます。
子供に自信をつけさせること自体はいいことですが、一夜漬けで点数を取らせる勉強をして乗り切ったとしても、『いざとなれば親に頼ればいい』といった依存心を生むなど、あまりいい結果になりません。
★「点数に一喜一憂」★
テストの結果を見て褒めるのもご法度です。低学年のうちは点数を取ることの意味合いもわかっていません。親が点数にフォーカスして褒めたりご褒美を与えたりするなどもってのほか。お魚をエサで釣るのと同じ。エサがまずいと、次第に喰いつかなくなります。学力を高める意味がなくなります。
附属の生徒さんにいました。エフォートから、同じ問題が出るから答えだけを覚えていたらチョロいもんだって…その場は叱りましたが、どうせ特殊算など役に立たない上、数学嫌いを生む元だから、心の中では「まっ、いいか」と。
テストの目的は、高得点ではありません。弱点を知り、そこを強化することです。褒めるとしたら、点数ではなく、テストを受けるまでの努力行為です。
テストが終わって、生徒さんが良い点数を取ってきたときは『良かったな』良く無かった時は、『済んだことや。次を目指そう』と…手を取り合って喜んだり、しぶい顔で叱責などしたことはありません。なんの役にも立たないから。
小学3、4年生までは点数にこだわらず、勉強のプロセスや自ら机に向かう行為をほめることで、自己肯定感を高めることが先決だと思います。難解な問題に挑む中学受験の場合、多くの子は高学年になると壁にぶち当たり、否が応でも自信喪失気味になるからです。
城ノ内中高等学校も落ちたものですね。お受験してまで入学したのに大した結果が出ないから。中高一貫にしたころは、競争率10倍。いまは、たったの約2倍。普通科だけでは人気も無いので、中途半端な時期や場所に城ノ内高校を設置したことがドツボにはまる原因だったかも。管理職から聞きましたが、中学校からの募集は停止するそうです。小学校から中学に入った生徒と高校からスタートする生徒が混じっていたら、指導しにくいのかな。
徳島県は、『教育正常県』と言われています。『お受験』や『中高一貫』など必要ないと思います。知らんけど。
徳島市・個別指導塾サクシード(小学生・中学生・高校生の個人塾・算数塾・数学塾 塾長)
★『くたばれ!特殊算』★
▼わが子の学習能力が先細るか、後伸び《成長に従いグングン伸びる》するか。親がさせてはいけない"頭脳"が先細る勉強法。平凡な学力のわが子を後伸びさせるにはどうしたらいいのか。
テストの点数を取らせようと親が対策を立てたり、先取り学習させたり、テストの点数に一喜一憂したりしていると、逆効果です。特に小学校低学年のうちは勉強以外のことで何かに没頭していたら、決してそれを邪魔してはいけません。その集中力があとで勉強に役立ちます。わが子の『頭脳』が《先細る》か、《後伸び》するか、すべては親次第です。
そろそろ1学期が終わります。小学生の子を持つ親の中には、子供が持ち帰ってくる高評価の通知表を見て褒める人もいれば、低得点のテスト結果に落胆する人もいます。遊ぶ時間を制限させて勉強へと促す人もいるかもしれません。こうした行為は逆効果になります。夏休みに入る今、低学年の子にやりがちな親の「NG」と、「OK」行為を考えてみましょう。
▼科目の中でも最も学習量が実力に反映されやすいのが算数です。やってはいけない勉強法「特殊算の先取り教育」…進学塾に通っていると、通常4年生から習う学習を低学年で教わる機会もあるでしょう。親が先取りして問題集を買うこともあるかもしれません。「特殊算」だけは前倒しすべきではありません。
鶴亀算をはじめとする『算数の公式』を教えると、それ以外の思考方法が出てこなくなります。パターン問題の一部しか解けなくなる恐れもあります。考える習慣が損なわれるのです。それぞれの特殊算には、面積図を使うものや線分図を利用するものが固定されています。融通が効かないのです。だから解法を暗記します。暗記は、算数・数学じゃありません。パターン以外の思考方法も身につけるべき低学年に、特殊算を教えることは、安直に答えを出すカンニングペーパーを渡しているようなものです。
【鶴亀算】亀の数:(足の合計-2×頭の合計)÷(足の差)、鶴の数:(4×頭の合計-足の合計)÷(足の差)
【植木算】一直線上に立ち両端に木がある場合:木の本数=間の数+1、一直線上に立ち両端に木がない場合:木の本数=間の数-1、など。
◆『特殊算』百害あって一利無し~と言えば言い過ぎかも。高校の等差数列・等比数列などでは、《植木算》の考え方が活躍しますもんね。
徳島市・個別指導塾サクシード(小学生・中学生・高校生の個人塾・算数塾・数学塾 塾長)
◆低学年のうちにすべき算数◆
★『没頭体験』★
立体遊びにも通じることですが、考える時間や何かに没頭する体験も、低学年時代に是非とも経験する必要があるといわれます。4年生以降になると覚えないといけないことも増える上、大量の宿題に追われ、集中したり思考したりする時間が限られてしまいます。
工作でも折り紙でも、読書(図鑑・漫画含む)でも何でもいい。スタートからゴールまでたどり着くまでにひたすら考える遊びでもいい。時間のある低学年のうちに、何かに没頭させて、集中力や思考力を養っておくといいでしょう。本人が黙々と取り組んでいる最中に親が答えを教える《横やり》は、タブーです。
没頭できる趣味があるにもかかわらず、その時間を削ってまで、本人が嫌がる学習塾に行かせたり、没頭している最中に 『食事の時間よ』 『お風呂に入りなさい』 などと声かけしたりすることも、場合によっては《横やり》になります。
ある児童は、年長の終わり頃から▼文式に通っていたそうですが、8カ月で退会しました。集中すれば15分程度でできる問題をダラダラと1時間半もかけていたので、スパッと辞めたのです。結果、大正解。彼は浮いた時間でブロック遊びに興じたり、図鑑を読んだりすることに没頭し、図形が得意になりました。《1時間半のダラダラ勉強》より、《1時間半の集中遊び》の方が何倍も価値はあります。
集中ゾーンに入った経験をたくさん積んでいる子はその力が勉強に転換されたら成績は間違いなく伸びます。好きなことへの集中力が100%だとすると勉強にはその50%以下しか使えません。好きなことへの集中力をMAXまで上げておけば嫌なことに出会った時でもその半分くらいは出せる。だから【絶対集中力】を高める経験を積んでほしいのです。学力とほぼ直結します。3年生の学期末までは以上の事柄さえ優先させればいいわけでやるべきことはシンプルです。
徳島市・個別指導塾サクシード(小学生・中学生・高校生の個人塾・算数塾・数学塾 塾長)
小学生の算数
◆低学年でやるべき算数◆
「計算力アップ」中でも重視すべきは、「計算ドリル」です。何ケタもあるような計算でなくていい。1ケタの計算です。侮るなかれ、この1ケタ計算こそが最重要なポイントなのです。複雑な分数や小数の四則計算も筆算も、答えを導きだす際に、1ケタの小さな計算を一つひとつ積み重ねていきます。
繰り上がりや繰り下がりがある部分の1ケタ計算が仮に6秒かかる子と1秒で解ける子とでは、回答までに5秒も差ができ、最終的な答えを出すまでにかなり大きな差になります。高学年になって慌てずにすむよう、低学年のうちに、1ケタの簡単な計算をたくさんこなしておくべきです。
◆低学年でやるべき算数◆
図形のセンスを磨く。例えば立方体の展開図を問われた時、立方体を見ただけで展開図がパッと見える子がいます。立方体が頭の中で組み立てられるわけですが、これはテクニックではなくセンスによるもの。このセンスは、数多くの“立体遊び”に触れることで養われます。立体遊びとは、折り紙に始まり、ブロックや、立体パズルなど、工夫しながら何かを組み立てる遊びです。
図形のセンスに優れている子は、立体遊びの経験量が多い傾向にあるといいます。例えばブロックでお城を作るには、まずどういうお城にするのか、頭の中で描きます。次の段階でどうするか、左右対称にするにはどうすべきか、一生懸命考えます。これがすごく頭を使うとともに、上から見る視野、横から見る視野、裏側から見る視野も養われていくのです。
図形の問題集やドリルは小学一年生まで一切やってなくても、トイレットペーパーの芯を解体してみる、立体のパズルを何十種類もひたすら作ってみる、…といった実体験が大切です。
折り紙やブロック遊びが算数力につながるっている証といえます。
徳島市・個別指導塾サクシード(小学生・中学生・高校生の個人塾・理数塾 塾長)