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2022/12/22

抽象的に理解していく勉強法が理系教科(特に数学)ではベスト!
◆まずはルール(定義・定理)を暗記する。理解した後、解くという段階を踏めば、無駄な時間がありません。サッカーやバスケでは、ボールは手で持って走ったらルール違反です。スポーツにはスポーツのルールがあります。数学には数学を組み立てるルール(定義)があります。基礎段階ではこのような勉強の順番が大切です。IQが高い人は抽象化能力が高いのですが、この方法で平均的な生徒さんのIQも上がります。抽象化とは、リンゴ→果物→植物→生物→…と大きなカテゴリで捉えなおすことを言います。数学の勉強ではこの「抽象化」がとても強力な武器となります。1つの問題を理解したときの数学力アップに目を見張る成果が得られるようになります。「頭が良いって何?」の答えは「抽象的思考力」です。
◆AIブームもあって、「知能とは何か?」「頭が良いってどういうこと?」のような疑問が増えています。正解のない永遠のテーマのようで、ひとつの結論です。「頭が良い」とはズバリ「抽象的思考力が高い」ということです。「抽象的思考力」って?ざっくり言うと「特徴をおおまかにとらえて把握する能力」です。たとえば、具体的な対象物=柴犬のレオくん、チワワのココちゃん、ペットの犬⇒抽象化すると…→『犬』みたいな感じに、ものごとを分類する能力のことです。たとえば、「柴犬のレオくんはビーフジャーキーを美味しく食べてた」ことを知ったときに、「きっと三毛猫のミーちゃんも好きなはずだ。同じ哺乳類で肉食だし」のように、常にものごとを抽象的に把握しているから、正しい判断ができやすいのです。
◆「分かる」っていうのはその名の通り「分けられる」「分類できる」ってことです。スキー初心者にとっては「雪」は1種類しかありませんが、プロには「パウダースノー」「アイスバーン」など10種類以上に区別できるらしいです。分かっている人ほど細かく分類して最適な判断をくだせます。「犬」と「鳥」はどっちが頭が良い?wikipediaの「知能」に書いてあるように、迷路をクリアするような課題で、犬は障害があっても遠回りしながらゴールにたどり着けます。しかし鳥は遠回りするという考え方が無いためにゴールできません。「犬」は置かれている状況を抽象化して客観的に考えて、遠回りしてみることを思いついたけど、「鳥」はただただこの具体的状況で本能的にゴールを目指すだけで、一歩引いて考えられてないのです。
◆Appleの共同創業者の一人であり、CEOを務めたスティーブ・ジョブズは、子どもに「iPhone」を与えなかった。そうです!…頭が良いとは抽象的思考力が高いということ。そして抽象的思考力を養うためには子ども時代に「漫画」や「ゲーム」を消費することはオススメできないかも。漫画やゲームはすでに消費しやすいように適度に抽象化されているために、抽象的思考力を養う機会が少なくなってしまうからです。それよりは「自然とのふれあい」「人との対話」など、まだ整理されていない自然で複雑な体験をさせることがより大切に思えます。自分の子どもにiPhoneを与えなかったスティーブ・ジョブズの子育て法は、そのあたりを意識していたのかもしれません。何かの参考になれば!
サクシードのモットー『自然への愛情を持つことが、心身ともに豊かな人間に育ちます』

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