★『くたばれ!特殊算』★
▼わが子の学習能力が先細るか、後伸び《成長に従いグングン伸びる》するか。親がさせてはいけない"頭脳"が先細る勉強法。平凡な学力のわが子を後伸びさせるにはどうしたらいいのか。
テストの点数を取らせようと親が対策を立てたり、先取り学習させたり、テストの点数に一喜一憂したりしていると、逆効果です。特に小学校低学年のうちは勉強以外のことで何かに没頭していたら、決してそれを邪魔してはいけません。その集中力があとで勉強に役立ちます。わが子の『頭脳』が《先細る》か、《後伸び》するか、すべては親次第です。
そろそろ1学期が終わります。小学生の子を持つ親の中には、子供が持ち帰ってくる高評価の通知表を見て褒める人もいれば、低得点のテスト結果に落胆する人もいます。遊ぶ時間を制限させて勉強へと促す人もいるかもしれません。こうした行為は逆効果になります。夏休みに入る今、低学年の子にやりがちな親の「NG」と、「OK」行為を考えてみましょう。
▼科目の中でも最も学習量が実力に反映されやすいのが算数です。やってはいけない勉強法「特殊算の先取り教育」…進学塾に通っていると、通常4年生から習う学習を低学年で教わる機会もあるでしょう。親が先取りして問題集を買うこともあるかもしれません。「特殊算」だけは前倒しすべきではありません。
鶴亀算をはじめとする『算数の公式』を教えると、それ以外の思考方法が出てこなくなります。パターン問題の一部しか解けなくなる恐れもあります。考える習慣が損なわれるのです。それぞれの特殊算には、面積図を使うものや線分図を利用するものが固定されています。融通が効かないのです。だから解法を暗記します。暗記は、算数・数学じゃありません。パターン以外の思考方法も身につけるべき低学年に、特殊算を教えることは、安直に答えを出すカンニングペーパーを渡しているようなものです。
【鶴亀算】亀の数:(足の合計-2×頭の合計)÷(足の差)、鶴の数:(4×頭の合計-足の合計)÷(足の差)
【植木算】一直線上に立ち両端に木がある場合:木の本数=間の数+1、一直線上に立ち両端に木がない場合:木の本数=間の数-1、など。
◆『特殊算』百害あって一利無し~と言えば言い過ぎかも。高校の等差数列・等比数列などでは、《植木算》の考え方が活躍しますもんね。
徳島市・個別指導塾サクシード(小学生・中学生・高校生の個人塾・算数塾・数学塾 塾長)