小学生・中学生の数学の基礎とは
基礎とは「簡単」という意味ではありません。「基礎」について考えてみます。辞書で「基礎」という字を引いてみて下さい。おそらく「土台」とか「大もとになるもの」とか出ていたのではないでしょうか。基礎という単語は辞書的にも「簡単」という意味は含んでいないんです。
例えば、建築の「基礎工事」・・・あれは、決して「簡単な工事」という意味ではなく、実際に家を建てるには、土台がしっかりしていなくてはいけないので、その土台をしっかりと作る工事です。
また、スポーツの基礎練習・・・例えば、野球だとキャッチボールや素振りなんかがそれに当たります。・・・それでは、プロのスポーツ選手がそういった基礎をおろそかにしていると思いますか?・・・答えはもちろん Noです。
バッターなら毎日、素振りを繰り返ししています。そうする事によってバッティングフォームが体に染みつくので、綺麗なフォームでヒットを量産するのです。
それでは、数学における基礎とは一体何でしょう。「基礎を身につける。」というのは簡単な問題が解ける・・・という事ではありません。基礎が身についている人は、考えが方が感覚として身に沁みついているので、一つ一つ考えずに、当たり前に作業をやっています。
例えば、あなたは日本語で会話する時に文法や単語を意識しますか。多分、それを無意識に使えているのではないでしょうか。基礎が身についているというのはそういう事です。
教科書や参考書に出ている「基本問題」や「基礎問題」と呼ばれるもの・・・あれは解ける様になってゴールではなく、それが自分の体に染みついて、その解き方が「知識」としてではなく「感覚」として身についている。
問題を解くのにいちいち解き方を考える事がない領域に来ている。・・・本当はそこがゴールなのです。
基礎を簡単にしない。それが数学にとっては重要です。
個別指導塾で粘り強く取り組んでほしいと思います。