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2024/3/15

▼こんな親が大手塾費300万を無駄にし子どもを潰してしまう

中学受験向けの大手塾費用は、小学4年~6年の3年間で月謝や長期休暇の講習、模擬試験、補講費、指導料、施設費などで約300万円が相場だ。コストは決して安くはありません。その代わり、学校で習わない特殊算(つるかめ算、旅人算、植木算、通過算など)も覚えてきます。

しかし、お受験塾では中学に入学すれば、「今までの特殊算は、すべて忘れてください」と言われます。中学・高校以降、方程式で課題を解決するからです。特殊算が足かせになって、うまく伸びないということも起こります。多くの時間を使って、特殊算を学ぶのは、時間の無駄ともなります。もともと、文科省の指導要領にも特殊算はありません。塾講師が、考え始めた解法です。

「大手塾は効果はあるが、副作用もある“劇薬”であるということを心してください」

子どもを塾に入れる際、親がしっかり肝に銘じるべきは、塾という“クスリ”は子どもだけではなく親にも投与されるということです。

「塾の使命は、お子さんの実力を数値で把握しなければなりません。だから、テストがあり、偏差値があり、順位付けがあり、クラス分けがあります。そのような競争の中では、子どもの“やらねば”を引き出せる利点もありますが、自宅勉強のサポーターとなるはずの親は、熱が入り過ぎて、知らず知らずのうちに子どもを“数字”で評価するようになっていきます。親も子も受験の競争の中に“巻き込まれる”のはある意味自然なことでしょう。だからこそ、お子さんに合った塾選びが大事なのです」

周りの様子を見て、良かれと思って難関中学を目指す塾に行かせたものの、その塾の学習方針がまったく合わず、子どもは前向きになれない。親を落胆させたくない一心で子どもも頑張るが、長続きはしない。成績が低迷すれば、親は子どもを叱り、失望する。すると子どもはますます自信を失って結果が出なくなる。この悪循環に陥ると、どうなるのか。それは、「戦意喪失」という形で現れます。

仮に、何とか志望校に合格したとしても、中学校に通えなくなるケースが少なくないのです。不登校者数はいま非常に多いです。(劇薬である)大手塾や受験の副作用として、子供を勉強嫌いにしてしまうことがあります。ぬぐい難い劣等感を与え、何かに挑戦する意欲を失わせてしまうのです。親としてはわが子のためにと安くない塾代を支払っているのに、とても悲しいことです。こうした副作用が出ないようにするためにも、子供に合っていて、学力を伸ばすことができる塾選びをしてほしいと思います。

なお、『裏技』というテクを教える塾は、止めた方が良いと思います。理解し、正攻法で解いていくのが学びです。

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