子どもを潰し300万をドブに捨てる塾の選び方=新学期、"ハリキル親"ほど損をする。
◆3月は受験や新学期に向けての「塾選び」の時期。リスクを回避できる塾選びのポイントとは――。新学年に向けて準備をする、春休み。子どもが受験をする予定の家庭や、新学年での勉強に遅れないようにしたい家庭では、塾選びが本格化している頃だろう。塾費用は、小学4年~6年の3年間で月謝や長期休暇の講習、模擬試験などで約300万円が相場だ。コストは決して安くはない。受験勉強をしっかりやれば、公立高校の受験もできるという人もいるくらいに前倒しの学習をするのです。
◆しかし塾によっては効果もある分、副作用もある“劇薬”です。子どもを塾に入れる際、親がしっかり肝に銘じるべきは、塾という“毒薬”かもしれないということです。塾の使命は、お子さんの実力を数値で把握しなければなりません。だから、テストがあり、偏差値があり、順位付けがあり、クラス分けがあります。そのような競争の中では、子どもの“やらねば”という意識を引き出せる利点もありますが、自宅勉強のサポーターとなるはずの親は熱が入り過ぎて知らず知らずのうちに子どもを“数字”で評価するようになっていきます。
中には5科目すべてに家庭教師をつけているママもいました。
◆親も子も受験の競争の中に“巻き込まれる”のはある意味自然なことでしょう。だからこそ、お子さんに合った塾選びが大事なのです。周りの様子を見て、良かれと思って難関中学・高校を目指す塾に行かせたものの、その塾の学習方針・指導能力もなく、子どもは前向きになれない。親を落胆させたくない一心で子どもは頑張るが、長続きはしない。成績が低迷すれば、親は子どもを叱り、失望する。すると子どもはますます自信を失って結果が出なくなります。
◆この悪循環に陥ると、どうなるのか。それは、「戦意喪失」という形で現れます。仮に、何とか志望校に合格したとしても、中学校・高校に通えなくなるケースが少なくないのです。不登校者数はいま非常に多いです。(劇薬である)塾や受験の副作用として、子どもを勉強嫌いにしてしまうことがあります。ぬぐい難い劣等感を与え、何かに挑戦する意欲を失わせてしまうのです。子どもに合っていて、学力を伸ばすことができる塾選びをしないといけません。塾選びを間違えると、子どもの戦意を喪失させる危険性があります。子どもに必要以上の負荷をかけてしまうことがあるからです。
▼こんな親が塾費300万を無駄にし子どもを潰してしまう▼『参考資料 president mook』
◆お子さんが塾を「辞めたい」と言った時、親御さんがやるべき4つのこと「塾を辞めたい」と言われた時に、怒鳴っても事態は解決に向かいません。お子さんなりに深刻な理由があるはずです。そこで、お子さんへの寄り添い方も含めて、4つのポイントにわけてみます。
※頭ごなしに怒鳴らず、話をじっくり聞く姿勢を見せる。※塾を辞めたい理由を聞き出す。
※塾に通って成果はどうだったか、結果を検証する。
※塾をやめた後のことを話し合う。
【長い目で見ると】たまたま正解するよりも不正解になって、試行錯誤の機会を提供してもらえることのほうがずっとずっと価値がある。
人は間違えて成長する生き物だ。