算数・数学が好きになりたい(得意になりたい)人へ
~算数・数学に関する驚きの調査結果とは~
算数・数学が苦手、算数・数学が好きでない方々にお伝えします。「あなたは算数・数学が好きですか?」と聞かれたらなんて答えますか。「ハイ!好きです。」と答える人は、10人中3人程度といったところでしょうか?!中学生を対象としたアンケートの中で、「嫌いな教科は」と尋ねました。その答えで一番多かったのは「数学」(24.2%)でした。うなずく人も少なくないでしょう。
ところが、同じアンケートの中で「好きな教科」を尋ねたところ、なんと一番は…「数学」だったのです!「たまたまだよ」「そりゃ、好きな人もいれば、嫌いな人もいるよね」と思う人もいるでしょう。確かに、人の好みは人それぞれですよね。その結果が分かれるのは良いのですが、好き嫌いのともに1位になるのというのは、単なる偶然でしょうか?!
そこに算数・数学の苦手、好きでないことの鍵が隠れています。数学教員として勤めてきました。そんな経験からわかったことは、算数や数学を好きになるには好きになる理由、嫌いになるには嫌いになる理由がちゃんと存在するということです。ある生徒が「生まれながらにして数学に向いていないんだ!」って言ったことがあります。
もちろん、世の中には天才的な数学力をもって生まれ、数学者になるような人がいるのは確かです。しかし、ここで言う“数学”と言うのは、小学校、中学校、そして高校1年生くらいまでのレベルの話が前提です。その前提で結論を申し上げますと、ほぼ全員と言っていい人が、算数や数学の良さを感じて好きになれる!ということです。
「できた!」という充実感を味わったことは、誰にでもあるはずです。「できるようにならないから」という要素が最も大きいのではないでしょうか。算数・数学の特殊性として、「土台の積み重ね」だと感じます。いま中学3年生なら、中学2年生のテストで90点台を取れるか。前の学年に戻ってみましょう。