『先取り学習』は「諸刃の剣」№3
さて、大手塾が『先取り学習してくれる』と喜ぶ保護者が見られるが、大きな勘違いであろう。「先取り」をエサにする大手塾を、用心すべきである。
東大に進むほんの一部の生徒の中には、講義を聞いただけで理解できる、生まれつき優れた能力をもっている。「そもそもの才能」の問題である。「差別」やら「平等」という話ではなく、厳然とした事実である。「区別」なのだ。また、普段からの「たゆみ無い努力」の積み重ねなのだ。
大半の生徒は、今学ぶべき内容を徹底的に仕上げるべきだと考える。小学生に要求するやっかいな「特殊算」も同じである。算数数学に対する嫌悪感を植え付けてしまいかねない。東大生でも、お受験を経験してきた学生ほど、数学を苦手とするそうである。
だれが、「ニュートン算、流水算、差集め算etc.」を分からなければ、将来が危ういなどと教えたのか?方程式を使わないで、解くテクニックを考え始めたのは、そもそも塾講師である。大手塾と私立はつながっている。苦しむのは可愛い児童だけ。(保護者も無い知恵絞っているかも(^_^)/)
ぜひしっかりと理解しておくべきなのは、「植木算」くらい。数列で必要になるから。所詮、「トンビがタカを産むことなど無い」のかも。私を含め凡人は、平凡なりに努力を積み重ねていくことが「王道」である。
数学は、特に「砂上の楼閣」になりやすい。セメントで足下をガチガチに固めながら、コツコツと進んでいくものである。足下がスカスカに緩んでいるのでは、ひと波で、建物は脆くも崩れ去ってしまう。「先取り学習」を喜ぶなど、愚かの極みだ。
今現在、学ぶべき内容を定着もさせず、応用も効かなくなるのだから。
国立大学・理学部:数学科卒: 個別指導塾サクシードの塾長が太鼓判を押します。
【学問に王道無し】