タワマン上層階の子「成績は低迷」の理由
アクセスがよく、見晴らしがいい。そして、何より特別感がある。大人にとっては最高のタワーマンション上層階だが、「子どもの学びにとっては、いい環境とは思えない」と言うのが、プロ家庭教師集団の西村則康さんだ。
年々、タワーマンション住まいの顧客が増えているなか、上層階に住む子供たちのある特徴に気づいたという。気持ちがいいほどの真っ青な空に、真っ白な入道雲。いかにも夏の空という景色を楽しんでいる私の前に阻むようにそびえ立つタワーマンション。
中学受験専門のプロ家庭教師を始めて約40年。豊富な経験と指導力を自負する家庭教師の授業料は安くはない。そのためおのずと経済力のある家庭が顧客になることが多くなった。ここ数年増えているのが、都心のタワーマンションの上層階に暮らす子どもの指導だ。次第に「あれ? なぜだろう?」と思うようになった。
個別指導塾で個人塾であっても環境の影響は如何ともしがたいものがあります。
今は確信に近い。『タワーマンションの上層階に暮らす子どもは、成績が伸びにくいという事実だ』
足音のない床、風のない部屋ここでエレベーターが止まってしまったらどうしよう。タワーマンションのエレベーターに乗るときは、いつも体がこわばる。
Aくん(小5)の家は、都心にある55階建ての高級タワーマンションの最上階。玄関は大理石、リビングに続く廊下はふかふかのじゅうたんで、歩いても足音ひとつ聞こえない。リビングには巨大なソファと高級カメラがズラリと並ぶ。天井にはゴージャスなシャンデリアが吊されている。
Aくんの家を訪ねたときにいつも感じるのが、住空間の違和感だ。Aくんの家は窓が開かない。窓が開かない家は、虫が入ってくる心配はないが、自然の風を感じることができないし、鳥のさえずりも聞くことができない。タワー上層階の暮らしは、子どもを人間らしい当たり前の暮らしから遠ざけてしまう。
サクシードがモットーとしている『自然と親しむ』ことが心身豊かな人間に育ちます。小学生の時期は自然と親しむかけがえのない時期だと思います。学ぶ大切さと共に、難解な塾専用テキスト(エフォート)を相手にするだけではもったいないと思います。クルーザーで、大海原を疾走しませんか。
生徒たちと共にボートのクルージングに行ったりできるのも個人塾・個別指導塾の良いところであり自然と親しむ機会を持つことができます。