何のために理科を勉強するのか【身を守るため】
理科を学ぶ理由の一つは、自分や周りの人の身を守るためです。
小学校で習う理科の知識があれば防げた事故が、東京の丸ノ内線内で発生しています。職場から水酸化ナトリウムを含む洗剤を持ち帰ろうとした際、コーヒーなどで使われているキャップ付きのアルミ缶に入れてしまったようです。それが破裂しました。
中学受験の必須項目ですが、水酸化ナトリウム水溶液にアルミ片を入れると、水素が発生します。つまり、アルミ缶に水酸化ナトリウム水溶液を入れると缶が解けるのです。そして、水素ガスが発生します。
水素ガスは、一定量溜まると爆発します!こぼれないようにしっかりとふたをしたのでしょう。これがいけなかったのか?少しでも隙間が開いていれば、アルミが解け出すことはあっても、爆発は防げたかもしれません。
小学校・中学校でしっかりと理科を勉強していれば、ありえなかった事故です。このほかにも身近に起こりそうな危険としては、家庭用洗剤で「混ぜるな危険」と書かれたものです。こちらは、本当に混ぜると危険です。戦争で使われる毒ガスの一種である、塩素ガスが発生するからです。
理科を勉強しておくと身を守れることが多くあります。