之を知るを之を知ると爲し、知らざるを知らずと爲す。是れ知るなり。
これをしるをこれをしるとなし、しらざるをしらずとなす。これしるなり
知っていることを知っているとし、知らないことを知らないとわかっている。これが本当の知るである。
子どもと接していると、その素直さ・好奇心から「なぜ?」「どうして?」と質問されることがあります。大人になると「なぜ?」「どうして?」と聞けなくなる。もしくは聞いてはいけない雰囲気を感じ取ってしまうことがあります。
「聞くは一時の恥聞かぬは一生の恥」自分の一生、恥をかくくらいなら勇気をもって質問したいものです。
そして、もうひとつの観点。「世の中にはまだまだ知らないことがある」「自分の一生でわかることは本当に小さなことだけだ」という世界観や謙虚さも大切です。
孔子の言葉はどちらかというとこれを指しているように捉えています。どれだけ勉強しても、この世の全てを学ぶことは出来ない。むしろ、人間が解き明かしたことは、宇宙の真理、自然の摂理からすればちっぽけなもの。
宇宙・自然はどこまでも広く、どこまでも深い・・・常に変化し続けている。それが私達が生きている世界です。知ったかぶりをすることなく、悟ったつもりにならず、いつまでも誰にでも謙虚に学ぶ姿勢を持ち続けていきたいものです。
知れば知るほど分からないことが増えてくる。それがこの世の真理であるならば、一生、楽しみながら学び続けていきたいと思います。